この世界の片隅で

今に繋がるどんな境遇や時代でも

当然人は生きてきた。どんなに暗い時代でも喜び悲しみそして楽しみがある。

「良かった」とよくのんびり屋の主人公は言う。

兄嫁にいびられても、好きだった人と一緒にならなくても、絵を描く右手を失っても、信じていた国が負けても。

「良かった」と言えなくなる。

当然ふつうにのんびり屋は生きている。

生きていく。